長崎商工会議所造船・機械・工業部会との共催により、「ＡＩ・ＩｏＴ関連企業視察見学会」を実施し、長崎工業会会員など３０名が参加しました。当日は、佐賀市、福岡市、鳥栖市の３つの企業を訪問し、ＡＩやＩｏＴに関する先進的な取り組みを学びました。

このうち、佐賀市にある木村情報技術㈱では、ＩＢＭ社が開発したワトソンと呼ばれるＡＩを使って、テキストや音声による応答を行なう問合せシステムを開発しており、佐賀市ホームページでの年金に関する問い合わせで実証実験を行なっているほか、某製薬会社では、社内のヘルプデスクや医療関係者からの問い合わせ窓口などで既に導入されています。

このシステムは、想定された問答や問い合わせのキーワードをＡＩに次々と学習させていき、正答率を高めていくというもの。ただし、ＡＩが１００％正しい回答を行なうことは難しく、ＡＩが答えられない複雑で専門的な質問についてはヒトが答える必要があることから、「ＡＩとヒトが役割分担することが大事。ＡＩ導入により業務が減少した分、ヒトが他の仕事ができるようになるというメリットもある」と担当者から説明を受けました。

このほか、富士通九州システムズとパナソニック㈱コネクティッドソリューションズの佐賀工場を訪問。最新のＩｏＴソリューションや機器の説明を受けたほか、工場内の視察を行なうなどし、先端技術に関する知見を高めました。

富士通九州システムズの担当者から説明を受ける参加者