「カイゼン先進工場研修会」を実施し、会員など１８人が参加しました。当日は、大牟田市、佐賀市の２つの企業を訪問し、カイゼン活動に関する先進的な取り組みを学びました。

このうち佐賀市中心部本社・工場の敷地がある㈱戸上電機製作所は、これ以上の工場拡張が難しいことから、製造ラインの無駄を省いたカイゼン活動を紹介しました。

同社では、ライン上の過剰な材料を極力なくすために、一つの製品に使う部品を使う分だけピックアップし台車に載せて流すことに注力しています。その際は、指示書のバーコードを機械に読み込ませると必要な部品の棚のランプが点灯するため、初心者でも容易に準備ができ、部品の組み付けミスをなくすことに繋げています。また、作業者が最小限の動きで作業ができるよう機械を集約して配置するセル生産の形を採用するなど、徹底したラインの効率化に向け試行錯誤を繰り返しているとの説明がありました。

このほか、大牟田市にある車の内外装の樹脂塗装を手がける田村㈱大牟田工場では、全社一丸となったカイゼン活動を展開しており、社内のカイゼン事例コンテストで特に優れた評価を得た２つの事例を、女性社員が紹介しました。

参加者は、各社の担当者に熱心に質問するなどし、カイゼン活動に関する知見を高めていました。

説明を受ける参加者ら