長崎工業会および長崎商工会議所では、講師に日本規格協会 専任講師の野里善人氏を迎え、品質管理セミナー「不良“ゼロ”を目指すヒューマンエラー防止コース」を開催。市域内の製造業事業者をはじめ、21人が参加した。

本セミナーは、製造現場における品質管理に関する知識習得のため、毎年実施しているもので、今回はWEB会議システムを活用して実施した。

セミナーでは、まず日常生活でのヒューマンエラーや過去マスコミで報道された大きな事例の紹介にはじまり、品質問題による経済的損失について解説。対策として、三現主義（現場・現物・現実）に基づく事実確認の重要性を説いたうえで、職場管理の徹底・物理的対策の両面からの具体的アプローチなどを紹介。

野里氏は、「人はミスをする動物である。ミスをした人を追及するよりも原因の追究を行ない、エラーが起こらないための仕組みを構築することがより重要である」と言及。ほか、「ハイレベルな５(※)Sが達成できれば利益の向上につながる」と話し、「ルールを守りきる風土づくりを目指してほしい」と述べた。

受講者からは「ヒューマンエラーの防止策を検討し、定着させていきたい」など前向きな意見が多くみられた。