長崎工業会(会長・梶原正雄)と本所造船・機械・工業部会(部会長・西亮常議員)は、一般社団法人長崎県情報産業協会との共催にて、「DXに繋がる中小企業のIT等活用セミナー」を開催し、県内の中小企業などから125名が参加した。
本セミナーは、ものづくりに関連する中小企業のデジタル技術を活用した生産性向上を目的として、県内の情報関連サプライヤー企業が所属する同協会と連携して実施したもの。
はじめに、長崎県企画部兼産業労働部政策監の三上建次氏より、「長崎県で実現するSociety5.0、DX~これからの社会・産業・行政の形~」と題して、特別講演が行われた。三上氏は、「デジタル化は目的でなく、勝てるビジネスモデルを推進していくためのツールである。自社の業務において、どこが付加価値を生み出しているのか、業務の「みえる化」を進めて、見極めてほしい」と述べた。
続けて、同協会副会長で㈱亀山電機・代表取締役会長の北口功幸氏より、2021年版ものづくり白書の事例紹介および、自社のサプライヤーとしての事例紹介、さらに自身が訪問・取材をした長崎工業会員事業所の紹介がされた。事例では、長崎市内のサプライヤーが開発したソフトの活用による見積書作成から原価管理・代金請求までのバックグランド業務の一連化のほか、製造ラインの故障を未然に察知するための振動センサーや温湿度センサーの導入などの取組を挙げ、「継続した改善活動を続けていくことが重要」と語った。
最後に、長崎県産業労働部より、DXなどに関する施策等の説明が行われた。