長崎工業会および長崎商工会議所は、製造現場における品質管理に関する知識を深めることを目的に、ものづくり関連企業を対象とした「品質管理セミナー」を開催。管内の製造業事業者など、８人が参加するとともに、後日、ｅラーニング形式にて２８人が受講した。

講師には、㈱ビジネス・ナビゲーター主任コンサルタントの橋本謙二氏を迎え、品質管理検定（ＱＣ検定）の受検対策も内容に取り入れた。

セミナーでは、ＱＣ検定の概要についての解説にはじまり、品質管理の導入の歴史、品質の定義や種類、課題解決の手法について説明。講師は、「顧客第一主義に徹して、プロセスで管理することが基本。また、問題発生時に大きな損失を被らないためにも、問題の早期発見と源流管理は重要である」と説いた。

後半は、正規分布表や工程能力指数といった統計に関する計算方法や用語の説明のほか、仕事のプロセスから得られる品質特性データを解析し、問題解決を行なうために活用する手法である「ＱＣ７つ道具」などについての解説があった。

受講者からは「検定対策の説明が分かりやすく、受検に向けて知識を深められた」「品質管理の重要さを改めて確認することができた」などの意見が聞かれた。

▲品質管理のポイントについて解説する橋本氏