長崎工業会（会長・梶原 正雄）は、会員企業の生産性向上を推進する人材の育成を目的に、「現場力向上研修会」を開催し、５社１２人が受講。また３月２日には、同研修会の成果発表会を実施し、会員企業をはじめ４６人が参加した。

同会は、平成１９年度から１３回継続して、「現場力向上塾」を実施しており、これまでに２４３人の修了者を輩出してきており、同研修会は、同塾のカリキュラムを短縮して実施したもの。

成果発表会では、各受講生が研修を経て、各職場で実践した活動を発表。カイゼン活動の成果や課題を報告した。久保工業㈱の峰伸太郎さんは、入荷した部品を決まった場所に保管する棚の導入を検討し、部品を探す手間をなくすことで、時間短縮が見込めることを提案した。また、日本紙器㈱の林田尚悟さんは、原紙から段ボールシートを作成する機械の時間当たりの稼働時間の向上に取り組み、様々な手法を用いて機械が停止する要因追求し、対応を検討した。

成果発表会の最後には、修了式が執り行われ、全カリキュラムを修了した研修生へ梶原会長からねぎらいの言葉があり、修了証書を手渡した。受講者からは「自社以外の工場での研修は発見が多くあった」といった声が聞かれた。

▲修了式にて修了証書を受け取る受講生