本会は、生産現場に必要とされる人材を養成することを目的とした「現場力向上塾」を昨年７月より１３回にわたり開催し、会員企業８社１６人が修了した。また２月１６日には、同塾の成果発表会を実施し、会員企業をはじめ５８人が参加した。
成果発表会では、各受講生が研修を経て学んだ知識を生かして、それぞれの職場で実践した活動を発表。取組過程や成果・課題を報告した。　
最優秀賞に選ばれた長崎船舶装備㈱の髙石 愛さんは、造船や建築で使う仕様書や図面の確認作業を専用ソフト導入によってデジタル化する計画を発表。目視に比べ時間短縮につながり、年間約１９０万円のコスト削減になるとした。
また、優秀賞を獲得した協和機電工業㈱の末留和生さんは、自社商品の図面標準化や使用機器表の改良による手配間違いの防止などに取組み、労務費や材料費の削減に貢献した。
梶原会長からは「今後も発表内容のような高いレベルでの改善活動を自社で継続してほしい」との励ましの言葉があり、修了証書が手渡された。受講者からは「『現場の改善に終わり無し』といった講師の言葉が心に残った。これからも改善活動を続けていきたい」との声が聞かれた。

▲長崎船舶装備㈱の髙石 愛さんが梶原会長より最優秀賞の表彰を受ける