長崎工業会と長崎商工会議所 造船・機械・工業部会は、長崎県産業労働部との製造業等振興に関する意見交換会を開催した。
本事業は地場の製造業等が置かれた状況について理解を深めることで、次年度以降の施策に反映してもらうために毎年実施しているもの。当日は、長崎県からは産業労働部および関係団体、産業界からは県内商工会議所および長崎工業会などから47人が出席。
はじめに、県の各担当部局より、『地場企業の振興と新産業の創造』『人材の確保・育成』の2つのテーマについて、施策説明を受けた後、意見交換を行なった。
意見交換では、産業界から、「新産業の創出のために海洋産業・航空機産業などのアンカー企業との連携や企業誘致に取り組んでいるが、地場企業が期待しているほど、仕事が落ちてきていないのではないか」という意見があがり、長崎県からは「常に、県内企業に発注が出せるように意識している。特に、洋上風力発電事業については、アンカー企業も県内企業の技術力に期待しており、マッチングの機会をより多く設けていきたい」と回答があった。
そのほか、県外の大学に進学した学生のUIJターン就職に関する今後の方針や業界の市場動向・課題等について、情報交換が行なわれ、引き続き、官民連携して取組んでいくことを確認した。
▼製造業等が直面する課題について意見を交わす参加者