長崎工業会と長崎商工会議所 造船・機械・工業部会は、次世代エネルギーである「水素」に関する先端の取り組みおよび中小企業の先進的な脱炭素経営を学ぶことを目的に、兵庫県への視察会を実施し、部会役員や長崎工業会会員など25人が参加した。
岩谷産業㈱は、2021年10月に、「岩谷水素技術研究所」を尼崎市に、国内では他に類を見ない試験環境にて整備しており、今回は、同社が保有する国内初の「商用水素ステーション」をはじめ、水素の利活用に向けた技術開発や事業化検証に係る施設を見学した。
また、三菱重工業㈱は、水素を燃料とするガスタービンの早期商用化に向けた開発・製造拠点として、高砂市に「高砂水素パーク」を整備している。今回は、江村所長代理より、「同拠点の強みは、水素製造から発電までにわたる検証を一貫して行なうことができることであり、電力需要が高い夏・冬場は、発電所として稼働させ、地域に貢献している」と紹介が行なわれた。
そのほか、先進的な脱炭素経営に取り組む 中小企業として、音羽電機工業㈱雷テクノロジセンターを見学した。
同部会では、今後も部会活動の参考とするため、先進地視察を行なうこととしている。
▲三菱重工業㈱「高砂水素パーク」の見学を行なった参加者